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フラメンコ衣装

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フラメンコ衣装には水玉模様の生地が多く使われます。 なぜなのか…?


水玉模様は配色や模様の大きさなどで、印象が大きく変わります。
使い方次第では、シックで大人っぽくもなるし、フェミニンで華やかにもなるので、まさに衣装にはぴったりの柄とも言えます。
ただ、こんなにも水玉模様が多く使われる訳はそれだけの理由ではないようです…

フラメンコ衣装に水玉模様が多い理由は、いろいろな説があるようです。
まず1つ目は、ジプシーの女性達が好んで水玉の洋服を着ていた。
そして、そのジプシー達の洋服とアンダルシアの民族衣装が混ざり合い現在のフラメンコ衣装になったという説。
たしかにフラメンコを描いた古い絵画にも、よく水玉模様の衣装が出てきます。

そして2つ目は、水玉は「 ほくろ 」を意味しているという説です。
スペイン語では「 水玉模様 」のことは「 de lunares  」、そして「 ほくろ 」のことを「 lunar 」と言います。  なるほど…
「 ほくろ 」はスペインの女性達には、セクシーで魅力的なものと考えられていたようです。
そのため踊る際には、化粧で偽の「 ほくろ 」を描く人もいるようです。


そして最後の3つ目の説は、ちょっと悲しいお話です。
水玉模様が、迫害を受けてきたジプシー達の「 涙 」を表しているという説です。
これもフラメンコという踊りの成り立ちを考えると納得のいくお話ですね。

他にも色々な説があるかも知れませんが、なんだか私は水玉模様が一層好きになってしまいました。。。